Q&A
聴覚障がいや発達障がいのあるお子さんにも本当にサインは有効?
生まれつき聴覚障がいのある娘は、サイン(手話)のおかげで自分が自由に使える言語を身につける事ができました。また、発達支援が必要だと思われるお子さんの中には音声によるコミュニケーションより、目でみて会話するサイン(手話)のコミュニケーションの方が理解しやすく自分からも表出しやすい場合も多いと言われています。
実際、グーチの中でも、まったく音声で会話がなかった発達障がいのあるお子さんが、サイン(手話)を知ってから、いろいろなやりとりをママやパパとできるようになっているたくさんの例があります。
サインって何歳から始めればいいの?
決まりはありませんが、声でのお話がうまくできない障がいのある子の場合は、気付いたときからなるべく早く始めることをオススメします。 赤ちゃんの場合は、ママを見てくれるようになったらサインの有効な時期であると言えます。グーチでの最年少デビュー記録は生後2ヶ月です。ある程度言葉で表現できるようになった幼児期のお子さんにも有効です。
ちなみに、私の娘は聴覚障がいがあるとわかった1歳3ヶ月から少しずつジェスチャーを使いました。第二子である息子には0ヶ月からサインを見せていました(ちょっと早すぎ!?)。でも、ハイハイの頃にはサインの意味が理解できていましたし、生後10ヶ月頃からは息子の方からサインを出していました。
サインは、いつ頃、子どもから使うようになるの?
個人差があるので、焦らずに楽しみにしていて下さい。ママがサインを始めても、お子さんが自分から意味がわかって使い始めるまでには時間がかかります。でも、それは無駄な時期ではなく、むしろ、お子さんが目で見て頭で覚えている大事なインプット時期なのです。早いからいいとか遅いから問題があるということは全くありません。最初はママの真似っこから始まります。真似ができたら、必ずママも褒めて喜んであげて下さいね。この繰り返しを続けていくうちに、意味と結びついていき、だんだんお子さんから自分の言いたいことに合ったサインを表すようになります。
手の動きも、ひとりひとり違います。ママの真似をしているつもりでも、全然手の位置が違ったり、逆の動きになっていたり・・・それでもママがわかればそれでいいのです。お子さんからのサインは、絶対に直そうとはしないで、褒めてあげてください。成長するにつれて、ママと同じ動きに近づいていきます。
サインを使うと、話ことば(音声でのお話)が遅くなるのでは?
いいえ、心配ありません。
お子さんにママの声とサインの両方で話しかけてあげてください。すると、話ことば(音声でのお話)が遅れるどころか、逆に早い時期からたくさん言葉が出てくるという期待が持てます。乳児研究において「サインを使ってコミュニケーションした赤ちゃんは、他の赤ちゃんよりも早く話し始め、語彙力も優れ、その差は幼児になっても小学生になっても続く」と、報告されています。
そんな不思議なことが本当にあるの?とお思いかもしれませんが、私も息子にサインを実践してみて、実際にその効果を感じる時があります。